シュークリームの誕生と歴史

甘くてふわっとした食感が魅力のシュークリーム。その起源は意外にも古く、フランスにルーツがあります。1553年、イタリアの名門メディチ家のカトリーヌ姫がフランス王アンリ2世と結婚したとき、彼女に仕える菓子職人・ポプリーヌが持ってきたお菓子が、現代のシュー生地の始まりとされています。

当時、この生地で作ったお菓子は形が女性の乳房に似ていたことから、「ププラン」と呼ばれていました。その後、18世紀半ばの1760年頃になると、フランスのパティシエ・ジャン・アヴィスが今の形に近づける形で完成させたと伝えられています。これが「シュー(chou)」、つまり「キャベツ」と呼ばれるようになったのは、小さな丸い生地の集合がキャベツに似ていたからです。

元々はクリームが入っていなかったこのお菓子も、時代を経てカスタードや生クリームが中に入れられるようになり、今のシュークリームの形へと進化していきました。日本には明治時代ごろに伝わり、今では喫茶店や洋菓子店の定番スイーツとして親しまれています。

一口食べればふんわりとした生地と濃厚なクリームが口の中に広がる。そんなシュークリームの奥深い歴史を思いながら味わうと、また一味違ったおいしさを感じられるでしょう。

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