「来よる」と「来とる」、その違いをご存じですか?

「電車が来よるな」と言われて、ちょっと待って…と思ったこと、ありませんか?実はこの「来よる」、愛媛県をはじめとする西日本の方言で、「今まさに来ている最中」という進行の意味を表します。共通語の「来ている」よりも、その瞬間の動きを感じさせる、生き生きとした表現です。

一方、「来とる」は「もう到着している」という結果を表します。駅に着いた電車に向かって「もう来とるよ!」といえば、「ちゃんと着いてるよ」というニュアンス。このように、「よる」と「とる」を使い分けることで、時間の流れや状態の違いが自然に伝わるのです。

標準語にはないこの細やかな表現は、西日本ならではの言葉の豊かさ。テレビやネットで見かけることも増え、最近では若い世代にも少しずつ広がりつつあります。方言は単なる地方の話し方ではなく、その土地の暮らしや感覚が詰まった宝物。次に「来よる」や「来とる」を耳にしたら、その奥にある情景を想像してみるのも楽しいかもしれません。

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