倒幕の中心人物・大久保利通

明治維新を導いた歴史の転換点――「倒幕」。その中心にいたのが、薩摩藩出身の大久保利通(おおくぼ としみち)です。

1830年に薩摩藩に生まれた大久保は、もとは利済(りさい)という名で、若くして藩政に携わりました。 彼は西郷隆盛や岩倉具視らと手を組み、はじめは朝廷と幕府を調和させる「公武合體」を目指していました。しかし、時代の流れとともに、幕府の力を頼りにできないと考えるようになり、やがて「幕府を倒して新国家をつくる」という考えに転じます。

大久保は政治的な実行力に優れ、薩摩と長州の同盟を裏で支え、倒幕への道筋を築きました。1868年の明治維新で新政府が成立すると、彼はその中枢に立ち、近代日本の基礎を築く改革を推進しました。

しかし、その強引な改革は反発を招き、1878年、京都で紀尾井坂の変で暗殺されてしまいます。 生涯50年あまりの彼は、幕府の終わりと新時代の始まりを切り開いた、最も重要な指導者の一人です。

大久保利通の決断と行動なくして、日本の近代化はなかったかもしれません。幕の引き上げは、一人の薩摩の志士の覚悟から始まったのです。

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