がん治療中の口臭が気になる方へ
がん治療を受けている方の中には、「最近、口が臭いと感じる」「人と話すのが不安」といった悩みを抱える方が少なくありません。これは決して衛生管理が悪いわけではなく、治療に伴う体の変化が大きく関係しています。
唾液の量が減ることが大きな要因です。がん治療、特に化学療法や放射線治療は、唾液腺に影響を与えやすく、唾液の分泌量が著しく減少することがあります。唾液には口腔内の細菌を洗い流す自浄作用があり、これが低下すると、食べかすが取り残されやすく、細菌が増殖しやすくなります。細菌が増えることで、ネバネバとした口の中のねばつきや、不快な臭いが生じやすくなります。また、口腔内が乾燥することで、口内炎を引き起こすリスクも高まり、さらに不快感が増すこともあります。
こうした症状を改善するためには、こまめな水分補給や、うがい、やわらかい歯ブラシでの丁寧なブラッシングが効果的です。無香料・無アルコールのマウスウォッシュを使うのも一つの方法です。また、口が乾きやすいときは、唾液を促すガム(糖分なし)をかむこともおすすめです。
口臭はがん治療中のよくある副作用の一つです。自分ひとりで悩まず、医師や歯科衛生士に相談することで、日常のQOL(生活の質)は大きく改善されます。無理をせず、少しずつ口腔ケアを取り入れていきましょう。
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