働き盛りの世代で進む「歯の神経の抜去」

日本人の約半数以上が、一度は歯の神経を抜く治療——いわゆる「抜髄」を経験していることが明らかになりました。全体の56.1%が何らかの歯で神経を失っており、決して珍しい治療ではないことがわかります。

特に注目すべきは若い世代の状況です。20代ではすでに4人に1人(28.1%)が抜髄を経験しており、歯の治療に対する意識の低さや、痛みが出るまで放置する傾向が背景にあると考えられます。歯の神経を抜くということは、その歯がもはや生きた状態ではなくなり、もろくなりやすいことを意味します。

そして30代以降になると、その割合はさらに上昇。40代ではなんと60%近くに達します。この年代は仕事や家庭の忙しさから、歯科医院への受診を後回しにしがちな時期でもあります。しかし、歯科医の間では「神経を残す治療」が重視されており、早期のケアが非常に重要とされています。

むし歯は初期段階では自覚症状が少ないため、気づかないうちに進行してしまうことが多いものです。一度失った神経は戻りません。定期的な検診や日頃のケアで、自分の歯を長く守ることが何より大切です。小さな違和感でも早めに歯科医院を訪れる習慣を持ちたいものです。

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