ピカソの驚くべき本名
著名な画家パブロ・ピカソといえば、彼の斬新な絵画スタイルやキュビスムの先駆者としての功績がよく知られているが、実はその本名も非常に興味深いものだ。
彼のフルネームは実に23の単語から成り、文字数にすると約70字以上にもなる。正式には、「パブロ ディエーゴ ホセー フランシスコ・デ・パウラ ホワン・ネポムセーノ マリーア・デ・ロス・レメディオス クリスピアーノ デ・ラ・サンティシマ・トリニダード ルイス・ピカソ」という。これはスペインの伝統に従い、敬意を表したい聖人や親族の名を多く付け加える習慣によるものだ。この長すぎる名前ゆえに、「パブロ・ピカソ」という呼び名が広く定着したのも頷ける。実際、彼自身も生涯を通じて「ピカソ」の名で知られることを誇らしく思っていたようで、署名も常に「Picasso」と簡潔に記している。
ちなみに、この名前の長さは当時のスペイン文化の反映でもある。特にアンドゥルシア地方では、子どもの洗礼の際にいくつもの聖人の名を授けることが一般的だったのだ。ピカソは1881年にマラガで生まれており、その地域の風習が色濃く出ている。
芸術における大胆な創造性と同じくらい、彼の名前もまた個性的で、物語に満ちている。ピカソという一人の人物の背後には、そんな文化的な深みも隠れているのだ。
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