ASDとアスペルガー症候群の違いって何?
かつては、「アスペルガー症候群」と「自閉症スペクトラム障害(ASD)」は、別々の発達障害として分類されていました。しかし、近年では、それぞれの特性がはっきりと線引きできるわけではなく、多くの人が少しずつ異なる特徴を持っていることがわかってきました。
アスペルガー症候群は、言葉の発達に遅れがないものの、対人関係の取りにくさや繰り返し行動、興味の偏りといった自閉症に似た特徴を持つことから、かつては独立した診断名として使われていました。しかし、実際には「アスペルガー」と診断される人にも、わずかながら言語や認知の違いがあることが多く、明確な境界は難しいとされるようになりました。
そこで、現在ではASD(自閉症スペクトラム障害)というより広い視点から、自閉症に通じるさまざまな特性を持つ人々を包括的にとらえるようになっています。つまり、アスペルガー症候群は、ASDの一部として位置づけられるようになったのです。
簡単に言えば、アスペルガーは「細かく分けた昔の呼び名」で、ASDは「みんなを含めて考える今の呼び方」と覚えるとわかりやすいです。診断名が変わっても、一人ひとりの個性や困難さに寄り添う姿勢は変わりません。社会の理解が少しずつ深まっている今、正しい知識を持つことが、偏見を減らす第一歩になります。
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