なぜTikTokが問題視されるのか
近年、若者を中心に人気を集めるTikTokですが、その利用にはいくつかの懸念がつきまとっています。最も大きな理由の一つが、個人情報の取り扱いに関する不透明さです。
TikTokを運営するのは中国の企業「バイトダンス」(字節跳動)。この会社が、ユーザーの行動履歴や位置情報、デバイス情報などを広範に収集しているとされ、各国で警戒が広がっています。特に問題視されているのは、中国の「国家情報法」です。この法律により、中国の企業は政府の要請に応じてデータを提供する義務があるとされるため、TikTokのデータが中国当局に渡る可能性が指摘されています。
実際、アメリカをはじめとする複数の国では、政府機関でのTikTok利用をすでに禁止。日本でも防衛省などが職員のスマホへのインストールを制限しています。個人の端末であっても、企業情報が流出するリスクがあるためです。
もちろん、多くのユーザーは「自分は関係ない」と思うかもしれません。しかし、一度収集されたデータは、意図せず第三者に利用されたり、プロファイリング(行動予測)に使われたりする可能性があります。エンタメアプリに見えて、背後には深刻なプライバシーの問題が潜んでいるのです。
もちろん、利用を完全にやめる必要はありません。ただ、何をどこまで公開するか、どんな権限を与えるかを意識しながら使うことが、今後の通信習慣として大切になってくるでしょう。
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