「いざない月」とは?
「いざない月」という言葉を耳にしたことはありますか?実はこれは、「十六夜(いざよい)の月」とも言い、中秋の名月の翌日、つまり満月のあと一夜明けた美しい月を指します。2015年9月28日は、まさにその十六夜の月だったのです。
ためらうように昇る月の風情十六夜の月は、満月に比べて少し遅れて空に顔を出します。その姿が、まるでためらっているかのようで、何ともいえないやさしさや物憂げな美しさを感じさせます。このため、「いざよい」という言葉は、「ためらう」「躊躇う」という意味の古語「いざよう(猶予ふ)」に由来するという説もあります。まるで月が「まだ出たくないな……」と空の端で迷っているような、そんなロマンチックな想像をかき立てます。
昔の人は、こうした自然の移ろいに心を寄せ、季節の移り変わりを言葉や詩にこめました。十六夜の月もまた、そのひとつとして、俳句や短歌の季語として親しまれてきました。現代の私たちも、たまには空を見上げて、ためらうように現れるこの月の美しさに、心をゆだねてみてはいかがでしょうか。
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