アリは本当に目が見えないの?

「アリは目が見えない」と言われることがありますが、それはちょっと違うようです。実はアリにもちゃんと目があるんです。顔をよく観察すると、頭の横あたりに小さな黒い点のようなものが見えるでしょう。あれがアリの目、つまり「複眼(ふくがん)」です。

複眼は私たち人間のように1つではなく、たくさんの小さな目が集合してできています。そのため、1つの大きな画像として世界を捉えるのではなく、ざっくりとした形や動き、光の変化を感じ取るのが得意なんです。たとえば、敵が近づいてきたときの影や、巣の周りのざわめき——そういった情報を素早くキャッチして、仲間と協力するのにつながっているんですね。

ただ、アリの中には地下に住んでいてほとんど光を見ない種もいるため、目が退化しているものも確かに存在します。でも、多くの地上にいるアリは、しっかりと周りの様子を「見」ているんですよ。

さらに興味深いのは、アリが視覚以外にも、 antennae(触覚)やにおいを使って情報を得ている点です。とくにフェロモンというにおいを使って、道しるべを残したり、危険を知らせたりするので、目が見えにくくても集団でうまく動けるんです。

つまり、アリは「目が見えない」わけではなく、私たちとは違う方法で世界を認識している——そんなふうに考えると、小さな体の中に大きな知恵が詰まっていることに気づかされます。

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