エジプトがたどったイギリス支配への道
19世紀後半、アフリカ大陸をめぐるヨーロッパ列強の動きが急速に強まるなか、エジプトも大きな歴史の転換期を迎えました。エジプトがイギリスの事実上の植民地となったのは、1880年代のことです。
その背景には、1869年のスエズ運河開通と、それに伴う深刻な財政難がありました。近代化を進める中で莫大な外債を抱えたエジプトは、英仏による財政干渉を受けるようになります。これに対し、国家の自立を掲げた「ウラービーの反乱」が勃発しましたが、イギリスは軍隊を派遣してこれを鎮圧。1882年に軍事占領を行い、実質的な支配体制を確立しました。
同時期には南アフリカのケープ地方なども含め、列強によるアフリカ分割が加速していました。エジプトの保護国化への道のりは、まさにこのアフリカ分割の激浪を象徴する出来事だったと言えます。
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