九份の名前の由来とは?

九份(きゅうぶん)という名前には、ふたつの説があります。ひとつは、昔、この地に開墾した土地の持分を9人で分け合ったことから、「九份」と呼ばれるようになったという話。台湾語で「份」は「分け前」を意味し、まさに「9つの分け前」という意味になります。

もうひとつの由来は、清朝初期の話。当時、この地域にはわずか9つの家族しか住んでおらず、物を買うときによく「九つ分」と注文していたことから、次第に「九份」と呼ばれるようになったというものです。市場や露店で買い物をするとき、「九份」と言えば、みんなが「ああ、あの村ね」とわかるようになったのでしょう。

どちらの話も、九份の歴史と人々の暮らしに深く根ざした名前であることを教えてくれます。かつてはにぎわった鉱山町で、今はそのレトロな街並みと山を背景にした絶景で、多くの観光客を惹きつけています。映画『千と千尋の神隠し』の舞台のモデルにもなったとされ、幻想的な雰囲気は、歩くたびに物語を感じさせます。

台北から電車とバスを乗り継いで行ける九份は、台湾を訪れるならぜひ訪れたい場所のひとつ。夜になると、赤い提灯が灯り、石段の路地がまるでタイムスリップしたかのような風景に。名前の由来に思いをはせながら、ゆっくり散策してみてはいかがでしょうか。

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