山本由伸がスライダーを封印する理由
世界最高峰の舞台で活躍を続ける山本由伸投手ですが、かつて自身の代名詞の一つでもあった「スライダー」をあえて投げない選択をした時期があります。その背景には、卓越した技術と将来を見据えた徹底的な自己管理能力がありました。
10代の頃にスライダーの封印を決意した際、山本投手は「ボールが通用しないわけではない」とした上で、大きく曲がる変化球を投げ続けることの身体的タスクの大きさを理由に挙げました。プロの打者を相手にする場合、少しでも力を抜いてしまえば簡単に痛打されてしまいます。そのため常に全力で腕を振る必要がありますが、それは若い身体、特に肘や肩への大きな負担へと繋がっていました。
先の長い野球人生を見据え、目先の三振よりも怪我のリスクを減らす道を選んだ山本投手は、代わりに身体への負担が少ないカットボールを磨き、打たせて取る柔軟な投球術を確立していきました。圧倒的な成績の裏には、こうした徹底したリスク管理と、自身の身体と対話する冷静な判断力があったのです。
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