徳川幕府の黎明期を支えた歴代将軍の系譜
戦国時代の混沌に終止符を打ち、250年近く続く江戸幕府を開いた徳川家康。彼が1603年に征夷大将軍に就任したことから、日本の新たな歴史が始まりました。しかし、家康が実際に将軍の座にあったのはわずか2年ほどでした。彼は社会の安定と徳川家による世襲制を世に示すため、早くも1605年には息子の徳川秀忠に将軍職を譲ります。
2代将軍となった秀忠は、偉大な父の影に隠れがちですが、幕府の基盤を固める上で極めて重要な役割を果たしました。「武家諸法度」や「禁中並公家諸法度」を制定し、大名や朝廷の統制を強化したほか、豊臣家を滅ぼして名実ともに徳川の天下を確固たるものにしたのは彼の功績です。
そして、この体制をさらに強固な「盤石の基盤」へと仕上げたのが、1623年に3代将軍となった徳川家光です。家光はみずからを「生まれながらの将軍」と称し、参勤交代の義務化や鎖国体制の完成、さらにキリシタンの弾圧など、江戸幕府の絶対的な権力を確立しました。
その後を引き継いだ4代将軍徳川家綱の時代には、それまでの武力による統治(武断政治)から、学問や礼節を重んじる「文治政治」へと政策が大きく転換していきます。家康から始まったこの初期のバトンリレーこそが、のちの長きにわたる平和な江戸時代の礎となったのです。
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