日本最古の物語『竹取物語』
「かぐや姫」の物語をご存じですか? 多くの人が子どものころに聞いたことのあるこの物語は、実は日本で最も古い物語文学として知られています。その名前は『竹取物語』——平安時代の初期、およそ9世紀ごろに書かれたとされ、今も読まれ続けています。
物語は、ある山里に住んでいた竹取の翁から始まります。ある日、彼が竹林で竹を切っていると、光る細長い筒の中に小さな女のおうじがいました。まるで夢のよう——翁とおばあさんは、それを神の贈り物と思い、家に連れ帰り大切に育てます。女の子はあっという間に成長し、美しいかぐや姫となりました。
姫の美しさはたちまち評判となり、都の貴族たちが次々と求婚に訪れます。しかし、かぐや姫は「天から来た身」として、地上での結婚を望みません。やがて帝までもがその噂を聞き、会いに来ますが、姫は静かに断ります。
『竹取物語』は、現実と幻想の狭間で揺れる人間の願いや、儚さを感じさせる物語です。書かれてから千年以上が経つにもかかわらず、その詩的な世界観は今も多くの人々の心を捉えて離しません。日本の物語の始まりとして、ぜひ一度、原文に近い形で読んでみてほしい作品です。
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