生理中は鳥居をくぐってはいけない?その理由とは

神社を訪れるとき、「生理中は鳥居をくぐってはいけない」と聞いたことがある人もいるかもしれません。これは、古くからの習慣に根ざした考え方で、その背景には「ケガレ」という概念があります。

「ケガレ」とは、文字で書くと「穢れ」や「汚れ」といったネガティブな響きがありますが、本来の意味は少し異なります。昔の日本人は、命の変化にともなって「気」が一時的に弱まる状態を「気枯れ」と呼び、これを「ケガレ」と表現していました。たとえば、出産や葬儀、そして生理など、女性の身体に起きる自然な変化も、その一つとされてきました。

神様は「清らかさ」を重んじるとされ、この「ケガレ」の状態にあるときは、神域に近づかないほうがよいとされてきました。そのため、近親者が亡くなったときや、生理中の女性が鳥居をくぐらないという風習が生まれたのです。

ただし、これは「女性が汚れている」という意味ではなく、あくまで自然なリズムの中で「気」が落ち着いているとき、神域でのエネルギーとのバランスを大切にしようという、日本の古くからの配慮。現代の神社では、こうしたルールにとらわれず、心を込めて参拝することが何より大切だと考えるところも多くなっています。

知らずに過ごしてきた習慣にも、こうして意味を知ると、日本の文化の奥深さが感じられます。

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