10月の時候の挨拶「仲秋の候」ってどう使う?

10月になると、手紙やビジネスメールの冒頭で「仲秋の候」という言葉を目にすることがあります。これは、10月上旬頃まで使える時候の挨拶の一つです。実は「仲秋」とは、旧暦の秋の真ん中の月、つまり8月を意味しています。現代のカレンダーに当てはめると、9月上旬から10月上旬ごろまでがこの表現の目安です。

具体的には、白露(9月7日頃)から寒露の前日(10月7日頃)までが「仲秋の候」の期間。その後は「暮秋の候」や「秋冷の候」といった言葉に切り替えるのが自然な流れです。ただし、10月に入ってもまだ暑さが残る時期なので、季節の移り変わりに合わせて柔軟に使い分けるのがポイント。

たとえば、10月最初の週に取引先へ手紙を書くなら、「仲秋の候、皆様にはお変わりなくお過ごしのことと存じます」といった書き出しがぴったり。季節感があって、相手に丁寧な印象を与えます。

ちなみに、「仲秋」と聞くと「中秋の名月」を思い浮かべる人も多いはず。中秋は旧暦8月15日で、仲秋の時期と重なるため、月見の風情を感じさせる言葉でもあります。季節の移ろいを大切にする日本ならではの感性が、こうした挨拶ひとつにも表れています。

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