70歳で受け取れる年金の最高額とその現実的な視点
老後の生活設計において、年金を将来いくらもらえるかは重要な関心事です。では、条件を最大限に満たした際、70歳で受け取れる年金の最高額は一体いくらになるのでしょうか。
厚生労働省の算出基準や過去の試算に基づくと、16歳から70歳までの54年間(加入月数648カ月)にわたり、常に最高ランクの標準報酬月額で保険料を納め続けた場合、老齢厚生年金の受給額は年額で約364万円(月額約30万3,000円)となります。これに満額の老齢基礎年金(月額約6万6,000円)を加算すると、支給総額は月額約36万9,000円に達します。
ただし、この「月額約37万円」という数字は、あくまで現行の制度上で理論上到達しうる最高額(上限値)です。この金額を受け取るためには、10代半ばから70歳まで unbroken でトップクラスの高収入を維持し続けるという、極めて稀なキャリアが必要とされます。そのため、一般的な現役世代の会社員が目指す現実的な目標値としては、大幅に乖離しているのが実情です。
さらに、年金受給開始時期を本来の65歳から70歳へと「繰下げ受給」することで、受給額を42%増額させることが可能です。現実的な年金準備としては、単に最高額を目指すのではなく、現役時代からの着実なキャリア形成による平均標準報酬額の引き上げや、長く働き続けて加入期間を延ばすこと、そして受給時期を遅らせる繰下げ制度の活用を組み合わせることが、将来の受給額を効果的に増やす確実なアプローチとなります。
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