アルゼンチンにイタ系人が多い理由

アルゼンチンには、ヨーロッパの中でも特にイタリアから多くの移民が渡った歴史があります。実は、現在のブエノスアイレスに住む人のほとんどが、何らかの形でイタリアの血を引いていると言われるほどです。

その背景には、19世紀後半の出来事があります。イタリアが1861年に統一された後、国内では貧困や失業が深刻化しました。特に南イタリアでは生活が苦しく、多くの人々が新しい生活を求めて海外へ旅立ちました。その行き先の一つが、南アメリカの大国・アルゼンチンだったのです。

当時のアルゼンチン政府は、国土を発展させるために積極的に移民を受け入れていました。肥沃な土地や仕事のチャンスがあるという話は、ヨーロッパ各地に広まり、特にイタリア人にとって魅力的な選択肢となりました。船で大西洋を渡り、ブエノスアイレスに到着した人々の多くは、帰国せずにそのまま定住しました。

彼らはレストランを開いたり、農業に従事したりしながら、着実に社会に溶け込んでいきました。今でもアルゼンチンの食文化にはパスタやピザが欠かせず、イタリア語に似た訛りが日常会話に混じるなど、その影響は色濃く残っています。

このように、経済的な理由と両国の政策が重なり、アルゼンチンにこれほど多くのイタリア系人がいるのです。一時期の「出稼ぎ」の選択が、今日の多文化社会を築いた一因となったのです。

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