インド人の健康寿命、世界で下位に

2023年のWHO(世界保健機関)による健康寿命ランキングによると、インドの健康寿命は60.3歳で、調査対象国・地域中127位にランクインしました。これは、人生の最後まで健康に過ごせる期間を指し、単なる平均寿命とは異なり、病気やけがで日常生活に制限が出る前の期間を意味します。

インドは人口約14億人を擁する世界有数の大国ですが、医療アクセスの格差や栄養状態、衛生環境の地域差が依然として大きく、特に農村部では予防医療や健康意識の低さが課題とされています。また、大気汚染の深刻さも健康に悪影響を及ぼしており、呼吸器疾患や心臓病のリスクが高まっています。

比較すると、隣国モンゴルも60.3歳でインドと同率でしたが、東南アジアのいくつかの国々と同水準。一方、トップを走る国々は80歳近くまで健康で暮らせる一方、インドを含む下位国々との差は歴然です。都市部では医療技術の進展も見られるものの、その恩恵が全土に行き渡るにはまだ時間がかかりそうです。

今後、政府の公衆衛生対策や教育、地方への医療インフラ整備が鍵を握るでしょう。健康寿命を伸ばすには、単に病院を増やすだけでなく、人々の生活習慣や環境へのアプローチが不可欠です。

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