カナダの宗教事情:多様性が形作る現代社会

カナダは、移民の受け入れと多文化主義を国策としてきた国です。その影響が特に顕著に現れているのが、宗教の多様性です。2021年のカナダ統計局の調査によると、カナダの約53.3%がキリスト教を信仰しています。その中でもカトリックが29.9%と最も多く、次いでプロテスタントなど23.4%が続きます。

一方で、無宗教と回答した人の割合は34.6%にのぼり、約3人に1人いる計算になります。この傾向は、都市部を中心に年々増加しており、特に若い世代に顕著です。宗教に属さない人々が増えている背景には、社会の世俗化や個人の価値観の変化があります。

また、イスラム教は4.9%と増え続けており、その他にもヒンドゥー教、仏教、シク教など、さまざまな宗教が共存しています。トロントやバンクーバー、モントリオールなど都市部では、モスクやシク教のグルドワーラ、仏教寺院なども見られ、多文化・多宗教の風景が日常となっています。

カナダ政府は、どの宗教にも偏らず、すべての信仰を尊重する姿勢を貫いています。学校行事や公的機関でも、宗教的背景に配慮した配慮がなされており、多様性を大切にする社会のあり方がここに表れています。

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