鼻カニューラの効果とは?

鼻カニューラは、軽度から中等度の低酸素症の患者さんに広く使われる酸素療法の一つです。単なる酸素供給以上の働きがあり、体にさまざまな良い影響を与えます。

① 鼻咽頭内の古い空気を排出

鼻カニューラから送られる新鮮な酸素が、鼻の奥(鼻咽頭)にたまっている呼気を洗い流します。これにより、二酸化炭素がこもるのを防ぎ、効率的なガス交換が促されます。

② 呼吸がラクに

鼻咽頭の気道抵抗が低下し、呼吸に必要な力が減ります。特に呼吸がしんどいときや、慢性の肺疾患を持つ人にとって大きな助けになります。

③ 自然な呼気終末陽圧(PEEP様効果)

酸素の流量が多いほど、気道内にわずかな陽圧が保たれます。これにより気道が閉じにくくなり、酸素交換がスムーズになります。

④ 肺胞の開きをサポート

肺胞が広がりやすくなり、安静時の肺の容量が増えます。その結果、呼吸数が落ち着き、呼吸の効率が向上します。

⑤ 気道の掃除機能が向上

酸素の流れが鼻や気道の粘膜を潤し、ほこりや細菌を運び出すための粘液線毛機能が活性化します。

⑥ 酸素濃度のコントロールが安定

鼻カニューラは、吸入酸素濃度を比較的正確に調節できるため、治療が安定しやすくなります。

このように、鼻カニューラは単なる補助具ではなく、呼吸の質を根本から支える重要な役割を果たしています。

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