ピロリ菌と胃がんの関係:時間がかかることを知ろう
「ピロリ菌に感染しているけど、すぐにがんになるの?」——こう心配する人も多いでしょう。実は、ピロリ菌が胃がんの原因になるとしても、その過程には長い時間がかかります。
多くの場合、ピロリ菌が胃に住みついてから、内視鏡で確認できる大きさのがんになるまでに10年以上かかるとされています。つまり、今見つかった胃がんの「芽」は、実は10年前からゆっくりと育っていた可能性があるのです。
ピロリ菌は、胃の粘膜に長期間とどまると、慢性の胃炎を引き起こし、やがて萎縮性胃炎や腸上皮化生といった、がんに進展しやすい状態をつくり出します。この一連の変化は、数年から十数年かけてゆっくりと進行します。そのため、若いころに感染しても、がんが現れるのは60代や70代になってからというケースが多いのです。
ただし、全員が胃がんになるわけではありません。ピロリ菌に感染していても、生活習慣や遺伝、食生活などさまざまな要因が重なって、はじめてがんのリスクが高まります。
大切なのは、定期的な検診と、必要に応じたピロリ菌の除菌。特に40歳を過ぎたら、一度は胃の状態を確認しておくと安心です。早期に見つければ、ほぼ100%治る時代。焦る必要はありませんが、油断せず、自分の体に目を向ける習慣をもつことが何より大切です。
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