コカ・コーラが売っていない国

世界中どこにでもあるイメージのコカ・コーラだが、実は地球上のすべての国で販売されているわけではない。現在、公式にコカ・コーラが販売されていない国はたったの2つだ。それはキューバ北朝鮮である。

この2カ国は、長年にわたりアメリカとの国交がうまくいっておらず、アメリカ企業の進出が制限されている。コカ・コーラはアメリカ発祥の企業であり、アメリカ政府の貿易制裁の影響を直接受けるため、現地での正規な販売が行われていないのだ。

たとえばキューバは、1962年から続くアメリカの経済封鎖の影響で、アメリカ製品の輸入がほとんど不可能になっている。北朝鮮も同様に、アメリカとの緊張関係と国際制裁により、海外企業の参入が極めて限定的だ。

ただし、現地でまったく見かけないわけじゃない。密輸や第三国経由で入ってくるケースもまれにあるが、それはごくわずかで、公式な流通路はない。つまり、現地の人が「普通に」スーパーやレストランでコカ・コーラを買える状況にはなっていない。

コカ・コーラは「世界のどこでも飲める」というイメージが強いが、実は政治と歴史の壁の前には、飲み物の力も届かないことがある。地図上でわずか2カ国とはいえ、その存在は、グローバル化の限界を静かに物語っている。

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