コカ・コーラボトラーズ、なぜ赤字に?

2023年5月の決算発表によると、コカ・コーラボトラーズ・ジャパンHDは当四半期で親会社株主に帰属する利益が赤字となりました。これは一見、業績が悪化したように思えますが、実際には話が少し複雑です。

実は、この期間の営業利益は前年同期を上回り、事業自体は順調に拡大しているのです。主力の飲料販売が好調を維持し、コスト管理も功を奏したことで、事業利益は増加しています。しかし、最終的な純利益が赤字に転じたのは、前年同期との会計上の違いが大きく影響しています。

前年、つまり2022年の同じ四半期には、工場や設備などの有形固定資産を売却したことで大きな特別利益が計上されていました。これが当期には発生しておらず、結果として「その他の収益」が大きく減少。その反動が今回の赤字要因として表れたのです。

つまり、事業の基盤はしっかりしており、販売力も安定しているものの、会計上の特別項目の変動により、一時的に黒字から赤字へと数字が逆転したというのが実態です。業界関係者の間では、「一時的な波動に過ぎず、中長期的な成長は維持できる」との見方が広がっています。

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