「伺う」の正しい使い方:謙譲語としての「聞く」

「伺う(うかがう)」という言葉を耳にしたとき、「聞く」という意味で使われることがありますが、その使い方には注意が必要です。「伺う」は「聞く」の謙譲語であり、相手に対して敬意を表すために使う表現です。

たとえば、「昨日、お客様のお話を伺いました」と言う場合、これは「お客様から話を聞き、ありがたく思います」という気持ちを込めた言い方です。このような文脈では、自分や自社の立場をへりくだって表現するため、丁寧なビジネス会話でよく使われます。

しかし、間違えやすいのは、取引先など外部の人に向かって「弊社の部長が伺います」などと言うケースです。これは不適切です。「伺う」は「聞く」の敬語なので、「訪問する」という意味で使うのは誤用とされています。正しくは「弊社部長が参ります」や「お伺いいたします」が自然です。

近年では、「伺う=訪問する」という使い方が広まっていますが、正確な敬語のルールに従えば、「聞く」に限定するのが本来の用法です。ビジネスの場では、細かい言葉遣いが信頼に直結するため、正しい使い方を意識したいものです。

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