コンクリートの養生が不十分だとどうなる?

コンクリートを打設した後、すぐに注意したいのが養生です。特に湿潤養生が不十分だと、思わぬトラブルにつながります。

コンクリートは水とセメントが反応して固まる「水和反応」によって強度を発現します。しかし、養生が不十分だと表面から水分がどんどん蒸発。すると、内部まで十分な水分が届かず、水和反応が途中で止まってしまいます。

その結果、まず強度の低下が起こります。設計通りの耐久性が得られず、建物の安全性にも影響が出る可能性があります。また、表面が乾燥することで乾燥収縮ひび割れが発生しやすくなります。これは見た目だけでなく、内部の鉄筋まで錆びさせてしまう原因にもなります。

さらに、ひび割れや内部の不完全な組織によって水密性が低下。雨水や地下水が浸入しやすくなり、凍結や化学物質の侵入で劣化が加速します。特に屋外の構造物や地下構造では深刻です。

養生期間は一般的に5~7日間とされ、気温や湿度によって調整が必要です。布をかぶせて水をかけ続ける、または養生材を貼るなどの対策が不可欠です。

現場によっては「ちょっとの間なら大丈夫」と思われがちですが、初期の数日がコンクリートの将来を決めるといっても過言ではありません。しっかり養生することで、長持ちする構造物が実現します。

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