ショートニングの誕生とその歴史
ショートニングは、実はアメリカで生まれた食品です。20世紀初頭、人々は動物性脂肪であるバターやラードが体に悪影響を与える可能性があることに気づき始めました。特に、コレストロールや心臓病との関連が指摘され、代替の油脂が求められるようになりました。
そこで注目されたのが植物由来の油です。アメリカの科学者たちは、液体の植物油を固形化する方法を研究。1911年、クルースコープ社が世界で初めての市販用ショートニング「クルースコープ」を発売しました。この技術は当時として画期的で、高温で安定し、保存もきくため、瞬く間に家庭や製菓業界で広まりました。
当初は「健康に良い」とされたショートニングですが、後に含まれるトランス脂肪酸が動脈硬化や心疾患のリスクを高めることが明らかに。アメリカでは2015年、FDA(食品医薬品局)が人工トランス脂肪の使用をほぼ全面的に禁止。現在では、トランス脂肪フリーの製品が主流になっています。
このように、ショートニングはアメリカの食の変化とともに歩んできた存在です。本来は「より健康的な選択」として生まれたにもかかわらず、科学の進歩とともにその評価も変わっていったのです。今では多くのメーカーが天然の油や改良された製法で、より安全なショートニングを開発しています。
参考日付:2023年7月19日
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