「麦の秋」はいつの季語?
「麦の秋(ばくしゅう)」という言葉を耳にしたことがありますか?秋という名がついていますが、実はこれは初夏の季語です。
5月下旬から6月初旬にかけて、田んぼではなく麦畑が黄金色に輝き始めます。この時期、収穫を目前にした小麦の穂が風に揺れる様子を見て、昔の人は「これは秋のように豊かな光景だ」と感じたのでしょう。そこで「麦の秋」と呼ぶようになったのです。
ちなみに、日本の伝統的な暦である七十二候にも、「麦秋至(むぎのときいたる)」という一候があります。これは「麦の実りの季節が到来する」という意味で、立夏から数えて数日目にあたります。2018年では5月30日頃に該当しました。
「秋=落ち葉や紅葉」と思いがちですが、季語の「秋」は「収穫の季節」という意味合いも持っています。だからこそ、冬の間に育ち、初夏に実る小麦の収穫にも「秋」の字が使われるのです。
今度、田園を歩く機会があれば、黄金色に輝く麦畑に目を向けてみてください。初夏の風にそよぐその姿は、まさに「麦の秋」ならではの風物詩です。
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