アイスボックスの誕生とその歴史
今や夏の風物詩とも言える「アイスボックス」。冷えたカップにたっぷりのかち割り氷が入っていて、シロップやはちみつをかけて楽しむこのスイーツは、実は意外と昔からあったわけではありません。
1989年、埼玉県行田市にあった氷菓メーカー「トリー食品工業」が、初めて商品化に成功しました。彼らが開発したのは、カップ入りの味付きかち割り氷。まさに今の「アイスボックス」の原点です。当時としては斬新な発想で、家庭でも手軽にかき氷風のデザートを楽しめると、すぐに人気となりました。トリー食品工業はその後、残念ながら廃業してしまいましたが、そのアイデアは多くのメーカーに受け継がれ、今ではスーパーの冷凍コーナーやコンビニでも簡単に手に入るようになりました。味もいちごやメロン、レモンだけでなく、抹茶やミルクなどバリエーションが広がり、季節ごとの限定フレーバーも登場するほどに。
実は、家庭で手作りする場合も、砕いた氷にシロップや練乳をかけるだけで、簡単に「アイスボックス風」のスイーツが完成します。でも、市販のものは凍結技術の進化もあり、溶けにくく、口どけが良く仕上がっているのが特徴です。
ひと口食べれば、ふわっと広がる甘さとかち割り氷の心地よい食感。夏の暑さを和らげてくれる「アイスボックス」は、技術と発想の結晶とも言えるでしょう。
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