世界で最も雨の多い場所、チェラプンジ

世界で最も雨が降る場所とされるのは、インド北東部のメガラヤ州にある「チェラプンジ」です。この小さな町は、標高約1300メートルのカーシ山地に位置し、モンスーンの影響を極めて強く受けます。その結果、驚くほど大量の雨が毎年降り注ぎます。

チェラプンジの年間平均降雨量はなんと1万1437ミリにもなります。日本の年間平均が約1500ミリであることを考えると、いかに異常な量かがわかります。さらに、1861年には一年間に2万6465ミリもの雨が記録され、これは世界最多の記録として今も破られていません。

この極端な降雨は、暑い季節にインド洋から吹き込む湿った風が、カーシ山地にぶつかって急激に上昇する「地形雨」という現象によって起こります。山の南斜面にあたるチェラプンジでは、湿った空気が冷やされて雲となり、長時間にわたって激しい雨を降らせるのです。

もちろん、この雨のおかげで周辺には豊かな緑や滝、洞窟が広がり、観光地としても知られています。ただし、雨季中は道路が崩れやすくなったり、生活に支障が出ることも。自然の力を感じさせる場所だからこそ、訪れる人も敬意を払って足を運ぶ必要があります。

チェラプンジは、「雨の町」として世界にその名を知られる、まさに自然の驚異が生んだ特別な土地です。

関連項目

詳細記事

関連トピック