クマが最も嫌がる香りとは?
クマがどんな香りを嫌がるのか――その謎を解明しようと、秋田県横手市が独自の実験を進めています。地元の農作物を守るため、クマの嫌いなにおいを探る取り組みです。
市は大森山動物園の協力を得て、コショウ、ワサビ、ミントのにおいを含ませた木をクマの飼育小屋に設置。その反応を観察したところ、クマは唐辛子の香りを最も嫌がる様子が確認されました。鼻を押さえるような行動を見せ、すぐにその場から離れる姿が見られたといいます。
この結果をもとに、昨年秋には市内のリンゴやブドウの農園で実験が行われました。唐辛子のにおいを活用した忌避材を園内に設置したところ、それ以降、クマによる農作物への被害は一切出なかったという。これは、自然環境に害を与えることなく、人とクマが共存するための重要な手がかりとなりそうです。
クマにとってのにおいの感じ方や、なぜ唐辛子に敏感に反応するのかは、まだ完全には解明されていません。しかし、こうした地道な実験が、山間部の地域社会を守る第一歩になっているのは確かです。今後、この方法が他の地域にも広がる可能性も期待されています。
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