ビッグモーター、異例の「賞与なし」発表に従業員動揺
2023年12月、自動車整備大手のビッグモーターから衝撃的なメールが全従業員に届きました。和泉伸二社長が送ったそのメッセージにはこう書かれていました。
「十分な補填が出来ていない事務方の皆さんを除き、本年度は賞与を支給しないことを決断致しました」
年終調整の時期に、です。現役従業員の間では、信じられないという声が相次ぎました。「毎日、店頭でお客様と接し、車の点検や修理に追われてきたのに…」。そんな声が、現場から聞こえてきます。特に、業績悪化の背景には不正販売問題が大きく影響しており、社員たちはその責任を負わされているような感覚に陥っているといいます。
ビッグモーターは2023年、虚偽の整備記録や保険金水増しの問題で社会的批判を浴び、多数の店舗が閉鎖。信頼回復に向けた再建が急がれています。しかし、その最中に「報酬カット」という決断は、従業員の士気に大きな影を落としています。
一方で、社長は「日々懸命に業務にあたられている皆様に対して大変申し訳ない」と謝罪もしており、経営陣の葛藤も垣間見えます。ただ、現場にとってみれば、努力が正当に評価されない現状への無力感が広がっています。
賞与は、労働者にとっての励みであり、生活の基盤でもあります。再建プロセスの中で、どうやって従業員の信頼を取り戻すか――それが、ビッグモーターに残された最も大きな課題です。
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