フランス語の「ミュール(mûr)」って何?
フランス語で「mûr」(女性形はmûre)と言うと、まず「熟した」という意味が浮かびます。特に果物や穀物が完璧な状態にまで熟しているとき、「fruits mûrs(フルール・ミュール)=熟した果物」と表現します。市場で色鮮やかなフルーツを見て「これはまだ固いな」と思ったら、「pas encore mûr(まだ熟していない)」と言うかもしれません。
でも、「mûr」は食べ物だけの話じゃありません。人間についても使います。たとえば、若いのにしっかりしている人がいたら、「il est très mûr pour son âge(彼は年齢のわりにとても成熟している)」なんて言い方をします。このように、「分別のある」「精神的に成長している」という意味でも使われるんです。
実は、この言葉にはもうひとつ興味深い背景があります。フランス語の「mûr」は、ラテン語の「maturus(時期の来た)」が語源。そこから英語の「mature(成熟した)」も生まれました。つまり、「mûr」は「時が来た」という自然な流れを感じさせる、とても詩的な言葉でもあるのです。
だから、次に「mûr」と耳にしたら、甘く熟したイチジクを思い浮かべるのもいいですが、しっかり者の友人の顔を思い出すのも、きっとフランス流かもしれません。
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