プラチナの価値が下がる背景とは?

近年、プラチナの価格が下落しています。その大きな要因の一つが、自動車産業の需要減少です。特に、ディーゼル車の需要がピークを過ぎたことで、触媒として使われるプラチナの必要量が減っています。また、電気自動車(EV)の普及が進む中、従来の排ガス処理技術に依存する自動車が減っていることも、価格に影響を与えています。

もう一つの要因は、南アフリカの通貨レンドの価値変動です。世界のプラチナの大部分は南アフリカで採掘されていますが、同国の通貨が弱くなると、ドル建てのプラチナ価格に間接的に影響が出ます。生産コストが相対的に下がり、結果として供給過剰気味になることも価格下落の一因です。

さらに、コロナ禍による景気の低迷も重くのしかかっています。工業需要や高級品市場の縮小が続き、投資マネーもリスク回避の姿勢を強めています。そのため、2024年3月現在、プラチナの価格がすぐには回復する見込みは薄いのが現状です。

もちろん、将来的には水素エネルギー関連の技術で再び注目される可能性もありますが、当面の間は価格の安定が難しいでしょう。投資を考える際は、需要の変化を見極めることが何より重要です。

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