プラチナの主な産出国とは

プラチナは地球上で非常に希少な貴金属であり、その産出は特定の国に限られています。世界中のあらゆる地域で採掘されるわけではなく、主に南アフリカロシア北米(アメリカとカナダ)、そしてジンバブエなどでしか生産されていません。

なかでも、南アフリカは圧倒的な産出量を誇ります。2020年のデータによると、同国でのプラチナの産出量は102.6トンにのぼり、これは世界全体の大部分を占めるほどです。特にルステンブルグ周辺の「ブッシュベルト地帯」は、世界最大のプラチナ資源を有しており、長年にわたり世界の需要を支えてきました。

ロシアも重要な産出国の一つで、主にウラル山脈地域で採掘が行われています。一方、北米ではアメリカのモンタナ州やカナダのオンタリオ州などで小規模な採掘が見られますが、南アフリカやロシアに比べると生産量は控えめです。ジンバブエも近年、プラチナ採掘の拡大を目指しており、世界的な供給源としての地位を高めつつあります。

こうした地理的偏りゆえに、プラチナの価格や供給は産出国の政治的・経済的状況に大きく影響を受けやすいという特徴があります。たとえば、南アフリカでの労働ストライキやインフラ問題は、世界のプラチナ市場に即座に反映されることがあります。

限られた産地からしか得られない希少性が、プラチナの価値をさらに高めているのです。

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