ドクターヘリの利用と費用について

緊急時、特に重傷や重体の状態では、ドクターヘリの出動が命を救うことがあります。けれども、「利用したら高額な費用がかかるのでは?」と心配する声を耳することがあります。結論から言うと、ドクターヘリの搬送自体には費用はかかりません

日本では、多くの都道府県でドクターヘリの運行が自治体や公的団体によって支援されており、患者がヘリで病院まで搬送される際の「移動費」は原則無料です。これは、一刻を争う救命救急の現場で、経済的な心配が判断を遅らせることがないよう配慮された制度です。

ただし、注意が必要なのは、救急現場やヘリ内で受けた医療行為です。たとえば、心肺蘇生、酸素投与、点滴、気管挿管などの処置は、通常の救急医療と同様に医療保険が適用されますが、その治療に対する費用は発生します。これは、病院に搬送された後の治療費と同じ扱いで、患者の保険証に応じた自己負担分が請求されます。

つまり、ドクターヘリは「運ぶ」ことにはお金がかからず、「治療」には通常の医療費がかかるという仕組みです。保険証を持参する、または忘れても後で手続きできる場合が多いので、まず安心して救急サービスを利用することが何より大切です。

命を守るためのシステム。その仕組みを少し知っておくことで、もしもの時に落ち着いて対応できます。

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