ベトナムの住宅価格、所得との格差が深刻に
ベトナムの主要都市で暮らす人々にとって、住宅の購入は簡単なことではありません。不動産情報サイト「Batdongsan」の2023年8月のデータによると、ハノイの労働者の平均年収は約1億3500万ドン(日本円で約82万円)ですが、その一方で、タウンハウスの平均価格は63億ドン(約3,830万円)、アパートは31億ドン(約1,885万円)に達しています。
これによると、タウンハウスを購入するには、平均的な収入の労働者が約47年分の給料を貯めなければなりません。アパートでも約23年分。住宅価格の上昇が著しい一方で、給与の伸びはそれほど早くないため、多くの若者や中間層にとって「家を持つ」夢はますます遠のいています。
特にハノイやホーチミン市のような大都市では、外国人投資家や高所得層向けの高級物件が増える一方で、地元住民が手頃な価格で住める住宅の供給は追いついていません。政府は住宅支援政策を打ち出していますが、実際の需要に応えるにはまだほど遠い状況です。
一方で、郊外や地方都市では比較的安価な物件も見られ、需要が分散する動きも出ています。今後、都市部の過密と地方の過疎のバランスをどう取るかが、ベトナムの住宅政策の大きな課題となるでしょう。
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