フランスパンの本当の名前、あなたは知っていますか?

私たちが日常的に「フランスパン」と呼んでいるあのサクサクとした長さのあるパン。でも実は、フランスではそんな呼び名はほとんど使いません。現地では、伝統的な製法で作られたパンのことを 「パン・トラディショネル(Pain traditionnel)」と呼びます。

このパンは、小麦粉、塩、水、酵母のシンプルな材料だけで作られ、日本のものよりも少し厚みがあり、香ばしい香りとしっかりした歯ごたえが特徴です。フランスの朝食や夕食には欠かせない存在で、街角のパン屋で毎日焼かれるこのパンは、フランス人の生活に深く根付いています。

実は、2014年4月16日にフランス政府が正式に「パン・トラディショネル」の定義を規制で定めたこともあり、今でも伝統的な製法が守られています。機械ではなく手で成型され、天然酵母や長時間発酵を使うことが多いのも特徴です。

ちなみに、「フランスパン」という名前は、明治時代に日本で生まれました。当時、フランスのパンという異国情緒を強調するためにつけられた名前で、フランス現地とはまったく関係がありません。今では日本で「フランスパン」と聞いて思い浮かべる細長い形のパンは、フランス人にとってはごく普通の日常のパンなのです。

次にパン屋に行ったとき、あのシンプルなパンを「パン・トラディショネル」と思い浮かべてみるのも、ちょっと楽しいかもしれません。

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