ミルクティーの起源、意外な発見

私たちにとってなじみ深いミルクティーですが、その発祥について考えたことはありますか? 実は、紅茶にミルクを加える習慣は、中国がその始まりとされています。

1655年、オランダの東インド会社に所属する大使が中国を訪れた際、中国皇帝の晩餐会に招かれました。その席で、彼はボーヒー茶と呼ばれる発酵茶にミルクを混ぜて飲んだという記録が残っています。当時、ヨーロッパではまだ紅茶にミルクを加える習慣はなく、このエピソードは非常に珍しいものです。

この習慣が、どうやってヨーロッパに広まったのか――オランダを経て、やがてイギリスへと伝わっていったと考えられています。特にイギリスでは、17世紀後半から貴族の間でミルクティーが流行し始め、やがて庶民の生活にも根付いていきました。紅茶にミルクを入れる理由には、「茶器を守るため」「味をまろやかにするため」など諸説ありますが、中国でのこの一場面が、世界中のティータイムを変えるきっかけになったのかもしれません。

今ではイギリスを連想しがちなミルクティーも、そのルーツをたどれば東洋の宮廷にまでさかのぼるのです。紅茶にミルクを注ぐたび、数百年の歴史と文化交流が重なっていることに、少し驚かされますね。

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