「モナ・リザ」の「モナ」とは?
レオナルド・ダ・ヴィンチが描いた世界でもっとも有名な肖像画、「モナ・リザ」。そのタイトルの由来について、多くの人が疑問に思うだろう。「モナ」とはいったい何を意味するのだろうか?
実は、「モナ」はイタリア語に由来している。「モナ(Mona)」は「ma donna」の短縮形で、直訳すると「私の貴婦人」という意味になる。現代イタリア語では「mia donna」とも言うが、当時のトスカーナ地方の習慣として、「ma donna」と呼ぶことで敬意を表していたのだ。
つまり、「モナ・リザ」というタイトルは、「リザ様」といった、やや格式ばった呼び方をしているわけだ。実際のモデルは、フィレンツェの商人フランチェスコ・デル・ジョコンドの妻、リサ・ゲラルディーニと考えられている。そのため、この絵はもともと「ジョコンダ夫人」(イタリア語でLa Gioconda)とも呼ばれていた。
興味深いのは、「モナ・リザ」と「ジョコンダ」の両方が同じ人物を指している点だ。「ジョコンダ」は「陽気な人」という意味の形容詞で、彼女の微笑みに由来しているという説もある。こうした複数の呼び名が、この絵の謎めいた魅力をさらに深めているのかもしれない。
今では「モナ・リザ」という名が世界中で通用しているが、その一語には敬意と美意識、そして500年以上も続く物語が込められているのだ。
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