淡路島に電車がない理由
淡路島を訪れる人の多くが気づくこと――ここには電車が走っていない。確かに島内を移動するには車やバスが主な手段だ。ではなぜ、かつてあった鉄道は消えてしまったのだろうか。
実は淡路島には、1966年まで鉄道が存在していた。当時運行されていたのは国鉄の「宮島線」の一部で、洲本駅から北淡路の方面までを結んでいた路線だ。しかし、時代の変化とともに利用者は減少し、維持費に見合わない赤字路線となっていった。
バス交通へのシフトがその背景にある。自動車の普及とともに、路線バスの運行が拡充されていった。鉄道よりも柔軟な運行が可能なバスに力を入れる方針が決まり、鉄道は次第に後回しにされた。本数は減り、最終的には1日に数本という状態にまで縮小。1966年に完全に廃止されてしまったのだ。それ以来、淡路島には鉄道が復活していない。現在でも新幹線やJRの駅はなく、島外からのアクセスは主に明石海峡大橋を経由した車や高速バスに頼っている。将来的に鉄道復活の話が持ち上がることはないとは言えないが、現状では難しいのが実情だ。
それでも、ゆったりとした島の風景を楽しみながらドライブするのも、淡路島ならではの魅力かもしれない。電車がないからこそ、別の旅のかたちがここにはある。
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