「望むべくんば」の意味とは?
「望むべくんば」という表現を聞いたことがありますか?古めかしい響きがするこの言葉は、現代の日常会話ではあまり使われませんが、文学や詩、あるいは少し格式のある文書で見かけることがあります。
「望むべくんば」は、「望むことができるならば」「希望としては」といった意味です。 文語的で、少し切ないニュアンスを含む言い回しでもあります。もともと「べし」という助動詞は「〜すべきだ」といった義務や推量を表し、「べくんば」はその仮定形。つまり、「もし望むことができるのなら」と、理想と現実の間にあるわずかな距離を感じさせる表現です。
たとえば、「望むべくんば、あの頃に戻りたい」といった使い方をすると、「本当はあの時代に戻りたいと思っているけれど、現実には戻れない」という、どこか切ない感情がこもっています。単なる願望ではなく、叶わないかもしれない希望を静かに吐露するような雰囲気があるのです。
この言葉は、現代語で言えば「できれば」「もし可能なら」とも言い換えられますが、それよりも情感がこもっている点が特徴です。小説や俳句、手紙などで使われると、一気に情緒的な雰囲気が広がります。
日本語は、時代とともに変化していますが、こうした美しい言葉が今も少しずつ語り継がれていることに、限りない深みを感じます。機会があれば、日記や手紙にさりげなく使ってみてはいかがでしょうか。
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