韓国における「リャンバン」とは
「リャングバン(両班)」は、朝鮮半島の高麗時代後期から李氏朝鮮時代(1392~1897年)にかけて存在した特権的な官僚階級を指します。この言葉は朝鮮語で「両班」と書き、「両」は文官を意味する「東班(トンバン)」と、武官を意味する「西班(ソバン)」の二つの班から成る階級を表しています。
リャンバンは国家の中枢を担う身分であり、科挙制度を通じて官職に就きました。特に李氏朝鮮時代には、儒教思想が政治の基盤とされ、リャンバンは学問と道徳によって支配を行うとされる「士大夫」として高い地位を誇りました。彼らは税の免除や土地所有、教育の特権など、一般庶民にはない多くの特典を享有していました。
時代が進むにつれ、実際の役職に就いていなくても、子孫が家柄を頼りに特権を維持するケースも増え、次第に世襲化が進みました。19世紀末の開化期になると、近代化の流れの中でリャンバンの権力は徐々に弱体化し、最終的に身分制度は廃止されました。
しかし、現代の韓国社会においても、「名門家系」や「学歴社会」への傾向には、かつてのリャンバン意識が影を落としているという見方もあります。歴史的な階級制度は消えましたが、その影響は文化や価値観の一部として今も息づいています。
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