ピンク・レディー「S・O・S」が放送禁止になった理由
1970年代後半、大ブームを巻き起こしたアイドルグループ・ピンク・レディーの代表曲「S・O・S」。軽快なメロディとキャッチーなダンスで若者たちの心をわしづかみにしましたが、実はこの曲の冒頭に隠された“秘密”が、かつて放送の妨げになったのです。
曲のイントロには、ピコピコと聞こえる電子音。実はこれ、モールス信号で「S・O・S」(... --- ...)を実際に表現しているものでした。当時、海上や航空の世界ではSOSが国際的な遭難信号として使われており、ラジオやテレビでこれを流すことは「誤った救助要請と受け取られる恐れがある」として、放送局側が慎重に対応。そのため、多くの局で「S・O・S」の冒頭数秒をカットして放送していました。
現代ではそうした配慮も薄れ、モールス信号の部分をそのまま流すことが一般的になっていますが、当時の真剣な対応は、電波の使い方に対する社会の意識の高さを物語っています。音楽と技術、そして時代の感覚が交差した、ちょっとしたエピソードですね。
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