なぜ昔の人は子供を多く産んでいたの?

昔の日本では、家族で農業をしている家庭が多くありました。そのため、子どもが多いほど、家の仕事の力になってくれると考えられていました。畑の手伝いや家畜の世話、水の運びなど、毎日の生活には多くの労力が必要。子どもたちも小さいころから家の仕事を手伝い、やがて大人と同等の働きをするようになっていったのです。

また、現代と違い、昔は平均寿命が短く、医療も十分ではありませんでした。病気やけがで命を落とす人も多く、子どもを多く産んでおけば、そのうち何人かは無事に成長するという考え方も背景にあります。実際に、15歳前後で結婚し、次々と子どもを産んでいたため、4人、5人と兄弟が多い家庭が普通でした。

さらに、年を取ったときに家族に支えられることが唯一の「老後の保障」でした。国からの年金や福祉制度が整っていない時代、親の面倒を子どもたちが見るのが当然の習慣。だからこそ、「子どもが多い=将来の安心」という発想が強くありました。

時代が変わって生活様式も変わりましたが、今も昔も「家族の絆」や「未来の安心」への願いは変わらないのかもしれません。昔の習慣には、当時の暮らしを支える知恵と現実がしっかりと根付いていたのです。

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