ナポレオンが眠る栄光の地:パリ・アンヴァリッド

フランス史上最も有名な英雄、ナポレオン・ボナパルト。彼が現在どこで眠っているかご存じでしょうか。その静寂なる安息の地は、パリのセーヌ川南岸にそびえる歴史的建造物、アンヴァリッド(廃兵院)のドーム教会にあります。

1821年、大西洋の孤島セントヘレナ島で生涯を閉じたナポレオンですが、彼の遺体がすぐさまフランスへ戻ったわけではありませんでした。死後約20年が経過した1840年、当時のフランス国王ルイ=フィリップの命により、ついに遺体はパリへと帰還を果たします。この世紀の大イベントは「遺骨帰還(Retour des cendres)」と呼ばれ、多くの市民が英雄の帰還に涙しました。

現在見られる荘厳な墓が完成し、ドーム教会の真下にナポレオンの棺が正式に安置されたのは1861年のことです。赤褐色のアベンチュリン岩で作られた巨大な赤色棺は、地下の円形ホールの中央に鎮座し、圧倒的な存在感を放っています。訪れる人々は上の回廊から見下ろす形で、この偉大な皇帝へ敬意を払います。

アンヴァリッドは元々、ルイ14世が傷病兵のために建設した施設ですが、今日ではナポレオンの墓所として、そしてフランスの栄光の歴史を象徴する場所として世界中から多くの観光客を集めています。

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