心不全と徐脈の深い関係:なぜ脈が遅くなるのか?

心拍数が1分間に50回未満になる状態を徐脈(じょみゃく)と呼びます。心不全を抱えている方や、そのご家族にとって「なぜ脈がこんなに遅くなるのだろう」と不安に思うことも少なくありません。その主な原因は、心臓のポンプ機能を動かす電気信号の異常にあります。

心臓には「洞結節(どうけっせつ)」というペースメーカーの役割を果たす部分や、信号を伝える「房室結節(ぼうしつけっせつ)」があります。しかし、加齢や動脈硬化が進行すると、これらの組織に不具合が生じ、電気信号が正常につくられなくなったり、途中で遮断されたりします。その結果、心臓の収縮回数が減り、徐脈を引き起こすのです。

また、電気系統のトラブルだけでなく、甲状腺機能の低下や、心不全の治療で処方される薬剤の副作用が原因で脈が遅くなるケースも珍しくありません。脈が遅くなりすぎると、脳や全身に十分な血液が行き渡らなくなり、強い倦怠感やめまい、立ちくらみを感じることがあります。

「単なる疲れ」と自己判断せず、いつもと違う脈の遅さや体の調子を感じたら、主治医に相談することが大切です。薬の調整や適切な治療を行うことで、安心して日常生活を送るための対策を立てることができます。

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