近鉄で最も古い歴史を持つ路線と、そのルーツ
日本最大級の私鉄ネットワークを誇る近畿日本鉄道(近鉄)ですが、その長い歴史の第一歩がどこから始まったかご存知でしょうか。現在走っている「車両」としての最古参を探るのも非常に興味深いですが、近鉄の歴史において最も古い路線といえば、間違いなく道明寺線(柏原〜古市間)です。
この区間が開通したのは、今から120年以上も昔の1898(明治31)年3月のこと。当時は近鉄という名前ではなく、「河陽鉄道」という会社によって建設されました。その後、河南鉄道、大阪鉄道へと社名が変わり、現在の広大な近鉄網へとつながる礎となったのです。
今でこそ最新の電動車が滑らかに走る近鉄線ですが、明治の開業当時はまだ「電車」すら走っていませんでした。当時は蒸気機関車(SL)が煙を上げ、客車を引いてゴットン、ゴットンと街や田畑をのんびり駆け抜けていた時代です。時代の移り変わりとともに日本初の本格的な超軽量客車が導入されるなど、常に新しい技術が試されてきた歴史もあります。
通勤や通学で何気なく使っている路線にも、明治時代の人々のロマンと、日本の近代化を支えた蒸気機関車の記憶が今も息づいています。歴史の面影を感じながら乗ってみると、いつもの車窓が少し違って見えるかもしれません。
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