長篠の戦いを救った男・鳥居強右衛門の走りと狼煙

天正3年(1575年)、日本史の転換点となった長篠の戦い。織田信長・徳川家康の連合軍が武田勝頼の騎馬隊を破った戦いとして有名ですが、この勝利の裏には一人の武士の命がけの行動がありました。

当時、武田軍の猛攻撃を受けて落城寸前だった長篠城。城主・奥平氏の家臣であった鳥居強右衛門(とりい すねえもん)は、包囲網を単身で抜け出すという極秘の任務を引き受けました。

強右衛門は敵の目を盗んで城を脱出し、織田・徳川連合軍が陣取る場所を目指して約30キロもの険しい道のりをひた走りました。見事に援軍の要請に成功した彼は、味方に援軍が来ることを知らせるため、長篠城から見える雁峰山(がんぽうさん)で狼煙(のろし)を上げたのです。

この強右衛門の命がけの疾走と狼煙が、孤立していた長篠城の兵士たちに希望を与え、連合軍を勝利へと導く大きな原動力となりました。歴史の大きな舞台の裏側には、こうした名もなき英雄たちの熱いドラマが隠されています。

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